時計の針を少し巻き戻そう。名門事務所「ジョビィキッズ」に所属していた幼少期、彼女が日本のテレビ史に刻み込んだ爪痕はあまりにも鮮烈だった。2010年のテレビドラマ『Mother』で見せた涙の演技は、視聴者の心を容赦なく揺さぶり、わずか5歳にして社会現象を巻き起こす。
その直後、社会を明るい多幸感で包み込んだのが『マルモのおきて』だ。鈴木福との愛くるしいコンビネーション、ユニット曲の振り付けで見せた躍動感あふれるスチール写真は、今なお世代を超えて語り継がれている。天真爛漫な輝きと、役柄に憑依する底知れぬ感受性。当時の撮影現場で記録されたカットの数々は、奇跡という言葉以外で見出すことが難しい。