新番付によって示された最大の魅力は、序盤戦から組まれるであろう注目の割(対戦カード)だ。幕内上位に定着した新鋭たちが、初日から横綱や大関の懐へ果敢に飛び込む構図は、場内の熱気を一瞬で沸点へと導く。金星を虎視眈々と狙う若手の勢いと、それを意地で跳ね返す上位陣のプライド。その激突こそが大相撲本場所の真骨頂である。
土俵中央で激突する巨体と巨体。電光石火の引き技や強烈な張り手で決着するスピード感。賜杯を争うトップ集団の鍔迫り合いはもちろん、三賞獲得を目指す中堅の奮闘や、勝ち越し(8勝)をかけた給金直しの死闘にいたるまで、どの取組にも濃厚な人間ドラマが凝縮されている。