時計の針を2004年に戻す。当時、ファッションモデル業界の最前線でパリやミラノを駆け回っていた冨永愛。多忙を極める異国の地で出会ったのが、現地で腕を振るっていた日本人パティシエの男性だった。
異郷のプレッシャーのなか、甘いスイーツと母国語の温もりで彼女の孤独を癒やした存在。恋に落ちるのに時間はかからなかった。2004年秋に結婚を発表し、翌2005年春には長男を出産。弱冠22歳、モデルとしての黄金期にあって、彼女は躊躇なく母となる道を選んだ。ランウェイで見せる冷徹なまでのプロフェッショナリズムと、私生活での無防備な情熱。そのコントラストは当時、世界中のメディアを驚嘆させた。