日本経済を牽引した巨大世代の軌跡と今直面する超高齢危機の真相

日本経済を牽引した巨大世代の軌跡と今直面する超高齢危機の真相

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企業戦士、モーレツ社員――。そう呼ばれた団塊の世代は、24時間働くことを厭わず、猛烈な滅私奉公で日本企業の世界進出を牽引した。彼らが結婚してマイホームを建てれば住宅市場が沸き立ち、ファミリーカーを買えば自動車産業が潤った。日本経済のエンジンは、常に彼らの旺盛な消費欲と労働力によって回転していた。

そして2007年以降、彼らが60歳の定年退職を迎え始めたことで、消費の主戦場はシニアビジネスへと大きくシフトした。「アクティブシニア」と呼ばれた彼らは、退職金を元手に豪華客船クルーズや趣味の旅行、高級家電の買い替えに惜しみなく資金を投入し、消費の牽引役として君臨し続けた。

だが、その旺盛な購買力に甘えてきた日本市場は、彼らが70代後半に差し掛かったいま、かつてない構造転換を突きつけられている。消費をリードする牽引車から、支えられる側への完全な移行。その地殻変動の規模はあまりにも大きい。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。