順風満帆に見えた挑戦に暗雲が立ち込めたのは、2000年代初頭のことだ。親会社であるダイエー自体の経営危機が表面化するなか、外食産業全体を揺るがす「米国産牛肉のBSE(狂牛病)問題」が直撃する。牛肉の調達停止は、牛丼一本槍で戦ってきた店舗群に致命的な打撃を与えた。
資金繰りと事業再編に追われるなか、ダイエーは外食事業の切り離しを決断。2005年以降の資本移動を経て、らんぷ亭の運営は「伝説のすた丼屋」を展開する株式会社アントワークスへと電撃的に引き継がれることとなる。この事業譲渡は、かつての中内イズムの終焉を告げると同時に、ブランドの運命を大きく変える転換点となった。