世界的な脚光を浴びたザイディ記者は、事件直後に治安部隊に拘束され、外国要人への暴行未遂罪などで起訴されました。当初言い渡された禁錮3年の判決は控訴審で1年に減刑され、模範囚として約9ヶ月の服役を経て2009年9月に釈放されました。
獄中での激しい拷問によって歯や肋骨を折る重傷を負ったと告発した彼は、釈放後にスイスのジュネーブやレバノンのベイルートへ一時拠点を移し、負傷の治療を受けながらイラク戦争の犠牲者を支援する慈善団体の設立に奔走しました。
その後イラクへ帰国したザイディ氏は、単なる「過去の時の人」に留まることなく、祖国の再建と腐敗撲滅を掲げて精力的な政治・言論活動を展開しています。2018年のイラク国民議会総選挙に出馬した際には、「米国の侵略者も、イラクを食い物にする汚職政治家も許さない」と訴え、国内外のメディアから再び大きな注目を集めました。
2020年代以降も独自のSNS発信やドキュメンタリー出演を通じ、戦争がもたらした長期的な環境汚染や貧困問題への警鐘を鳴らし続けており、反骨のジャーナリストとしての姿勢を貫いています。