藤田氏の行動原理を読み解く鍵は、その異色のバックボーンにある。四條畷高校から筑波大学へと進み、ラグビー部で体を張り続けた日々。泥にまみれ、理不尽なプレッシャーを跳ね返してきた経験が、揺るぎない体幹と冷徹な状況判断力を培った。
大学卒業後は起業家としてビジネスの現場に飛び込み、自力で組織を動かすリアリズムを体得した。世襲議員や官僚出身者が幅を利かせる永田町において、民間感覚とアスリート精神のハイブリッドは異質の輝きを放つ。感情論を排し、データとファクトで相手を追い詰めるディベート力は、まさにビジネスとスポーツの現場で鍛え抜かれたものだ。
「負け戦はしない。勝つための準備を1ミリも怠らない」。側近が語る藤田氏の素顔は、情熱的な改革者であると同時に、恐ろしいほど冷静なアナリストだ。感情を表情に出さず、ただ結果だけを追い求める姿勢が、党内外に畏怖の念を抱かせている。