最新の市場調査によると、転職活動を行った者のうち「希望条件(年収・職種・働き方)を概ね満たして着任した」と回答した割合は、全体で約4割にとどまる。つまり、半数以上が何らかの妥協やミスマッチを抱えたまま職場を移動しているのが現実だ。
成功する人と失敗する人の決定的な違いは、「自らの市場価値に対する客観的把握」と「動機の軸」にある。成功者は自身の経験を汎用的なポータブルスキルに言語化し、企業が抱える課題解決の文脈に合わせて提示できる。一方で失敗する人は、「現在の職場への不満」を主軸に置き、提示された条件面だけで判断してしまう傾向が強い。
特に30代・40代のミドル層において年収アップを叶えたグループの動向を見ると、8割以上が「非公開求人」を起点としたアプローチを行っていた。公募されていない重要ポストや新規事業立ち上げ求人は、エージェントや特定のプラットフォームを通じてのみ流通する。こうした限定情報をいかに獲得し、自身の強みとマッチさせるかが、30代・40代のキャリア戦略における勝敗の分かれ目となっている。