蒙武の魅力は、戦場での暴れぶりだけではない。秦国の軍事総司令・昌平君との間に結ばれた特殊かつ強固な絆もまた、ファンを深く引きつける要素だ。
二人は幼少期を共に過ごした旧知の仲であり、互いの底知れぬ資質を誰よりも理解し合っている。静謐な頭脳で戦局を俯瞰する軍略家・昌平君と、盤面そのものを武力で叩き割る猛将・蒙武。一見すれば対極の二人は、深い信頼の底で繋がっている。合従軍戦で昌平君が授けた戦術「斜陣の策」を蒙武が完璧に現場で体現してみせたのも、長年の絆があってこそ。知と武が極めて高い次元で融合した瞬間だった。