引退後の高岡蒼佑が世間を再び驚かせたのが、2022年6月に開催された格闘技イベント「競拳21」への電撃参戦でした。40歳という節目でのリングデビューは、単なる芸能人の客寄せパンダ的な余興ではなく、過酷なトレーニングと徹底した減量を経た本格的な挑戦でした。
キックボクシング形式で行われたデビュー戦では、元プロボクサーの対戦相手を相手に一歩も引かない打撃戦を展開。気迫を前面に押し出したファイトスタイルで判定勝利を収めました。さらに2023年1月には格闘技イベント「BLOOD BOX」のメインイベントにも出場し、再び勝利を掴み取っています。試合後のリング上で見せた汗と血に塗れた表情には、スクリーンの演技では決して表現できない生々しい生命力が宿っていました。
公の場で見せたインタビューで彼は、「何かを守るために小さくまとまるのではなく、身体を張って自分自身を証明したかった」という趣旨の心情を語っています。俳優という肩書きを捨て去り、己の肉体と精神力だけで勝負する格闘技のリングは、彼にとって過去のしがらみを完全に断ち切り、新たな自分を再生するための通過儀礼でもありました。