SNS上では「AIを使えばどんな反射もワンタップで完全復元できる」という情報が拡散されていますが、ここには技術的な盲点が存在します。
最大の誤解は、「白飛び(輝度飽和)した領域の復元」に関する認識です。反射によって階調データがRGB値ですべて「255(完全な白)」になってしまっている場合、AIは元の景色を透過させているのではなく、周囲のピクセルから「ありそうな絵を新規生成して穴埋め」しているに過ぎません。
このため、文字が書かれた看板や、複雑な構造物の反射を無理に自動消去すると、文字が架空のフォントに化けたり、直線の建造物が歪んでしまう現象が起きます。反射を綺麗に消すためには、撮影時に露出補正をマイナス側に設定し、白飛びを極力抑えておく下準備が欠かせません。