この表現が爆発的に広まった背景には、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の「なんJ(なんでも実況J)」をはじめとする実況文化が深く関わっています。
当時のスレッドでは、新章が配信されるたびに読者によるリアルタイム感想戦が繰り広げられました。絶体絶命のピンチに援軍が駆けつける熱い展開に対し、愛あるツッコミとして「ここでワープ完了」「空間跳躍装置が作動した」といった書き込みが相次ぎ、定型句として定着していったのです。
一部で炎上と形容されるような激しい対立が起きた背景には、作中のリアリズムを重んじる考察派と、少年漫画的なカタルシスやスピード感を歓迎するエンタメ派の間で生じた価値観の衝突がありました。ネットの反応を当時のログから分析すると、否定的なバッシングというよりは、濃密な物語体験を共有するコミュニティ独自のコミュニケーション様式であったことが分かります。