深夜2時、静まり返ったサンシャイン通り。閉まりきったシャッターの前に、黒いパーカーのフードを深々とかぶった若者が1人佇んでいる。その手には、蛍光黄色のビート板。泳ぐ場所などどこにもないアスファルトの上で、彼はじっと板の表面を見つめ、スマホのカメラに何かを囁くと静かに暗がりへ消えていった。
「先週くらいから急に増えたんですよ。最初はプール帰りの泥酔客かと思ったんですが、みんな真顔で同じようなポーズを取っていて……正直、気味が悪いですよね」と、近隣の深夜コンビニ店員は声をひそめる。豊島区の防犯カメラにもこの謎めいた行動が多数捉えられており、地元警察や商店街関係者の間でも一時困惑が広がっていた。