布製フロアマットの繊維の奥深くに詰まった泥や皮脂汚れは、表面を軽く掃くだけでは絶対に落ちない。カーディテイリングの現場で実践されている基本は、まず「乾いた状態での徹底的な叩き出し」だ。布団叩きや専用ブラシを使い、繊維の奥に固着した砂粒を浮き上がらせる作業が仕上がりの8割を左右する。
洗浄時はぬるま湯を惜しみなく使うのが鉄則。冷水では固まった油分や泥が溶け出さないからだ。中性洗剤をしっかり泡立て、コシのあるブラシで縦・横・円を描くようにブラッシングしていく。汚れがひどい毛足の長い高級車向けマットでも、この工程を踏むだけで新品時のような弾力と色ツヤが鮮やかに蘇る。