従来の2chステレオをさらに進化させた音響体験として、近年は「空間オーディオ(Spatial Audio)」や「バイノーラル(Binaural)」が広く普及しています。
バイノーラル録音は、人間の頭部を模した「ダミーヘッド」の両耳部分にマイクを設置して録音する方式です。耳介(耳たぶ)による音の反射や頭部伝達関数(HRTF)をそのまま記録するため、イヤホンで聴いた際に「真後ろから囁かれているような」驚異的な距離感と上下左右の立体感を再現します。
さらにDolby Atmosなどに代表される空間オーディオは、従来のチャンネルベース(2ch、5.1chなど)から、音を3次元空間内のオブジェクトとして自由に配置・移動させる「オブジェクトベース音響」へと進化を遂げました。左右のスピーカー間にとどまっていたステレオの枠を超え、リスナーを取り囲む360度の音場が実現しています。