2026年現在、米国新政権の発足や台湾海峡を巡る緊張、インド太平洋地域の多国間安全保障枠組みの再編など、日本を取り巻く環境は極めて流動的です。その中で岩屋外相に課せられているのは、石破首相が提唱した構想を、日米同盟を基軸とした現実的な安全保障協力へと着地させる高度な舵取りです。
外務省幹部によると、日米豪印(クアッド)や日米韓の枠組みの実効性を高めつつ、東南アジア諸国連合(ASEAN)との重層的な関係構築において、岩屋氏の調整手腕が発揮されています。国内の批判を浴びながらも貫いてきた「抑止と対話の並行路線」が、真に日本の平和と繁栄に資するものとなるか、まさに現在進行形でその真価が試されています。