「当社」と「弊社」の違いとは?7割が誤解する使い分けとマナー完全ガイドについて専門的な視点から解説いたします。詳細な分析をチェックしてください。
「当社」と「弊社」の使い分けを理解する鍵は、それぞれの言葉が持つ「敬語の種類」と「相手との関係性」にあります。
「弊社(へいしゃ)」は、文字通り「弊(へい=粗末な、欠点のある)」という漢字を冠した謙譲語です。自分の会社をへりくだって低く表現することで、相対的に相手の会社や顧客に敬意を示す役割を果たします。そのため、取引先へのメール、顧客への提案、商談、謝罪文など、「社外の相手に対して自社を語る場面」で使用するのが絶対原則です。
一方、「当社(とうしゃ)」は自社を客観的・フラットに指す丁寧語です。相手を下げることも自分を低くすることもなく、中立的な立場を示します。そのため、社内向けの業務連絡や社内報、あるいは株主総会、報道機関向けのプレスリリース、公式Webサイトの利用規約など、「公の場や社内に向けて自社を説明する場面」で用いるのが適切です。
呼称言葉の性質(敬語分類)主な使用場面と対象編集部の見解・実務での位置づけ弊社(へいしゃ)謙譲語(へりくだり)社外向け(顧客、取引先、営業メール、商談)社外の相手を立てる場面で必須。社内や対等な場で使うと不自然。当社(とうしゃ)丁寧語/客観的呼称社内向け(社内報、通達)、公の場(プレスリリース、決算、規約)立場が対等な場面や社内全体を指す際に最適。取引先に使うと高圧的。自社(じしゃ)客観語(敬語ではない)比較・分析(「他社」と「自社」の対比、社内会議)敬意を含まないため、社外との改まったやり取りでは「弊社」に言い換える。我が社(わがしゃ)連帯感を示す呼称経営陣の訓示、社内スピーチ、組織の一体感醸成社外に対して使うと尊大に映るため、完全な社内専用フレーズ。