ネット上で大きな騒動が起きると、瞬く間に「顔写真特定」や「流出画像の真偽」をめぐるスレッドが乱立します。特に閲覧者の関心を集めるのが、「モザイクなし原本はこちら」といった文言を添えた扇情的な投稿です。結論から言えば、騒動直後にSNSやまとめサイトに投下される「決定的証拠」とされる写真の圧倒的多数は、客観的根拠を欠くデマや悪質な釣り投稿で占められています。
デジタル犯罪やサイバーリテラシーを調査するWEB集客ラボ byGMOなどの最新レポート(2026年版)によれば、SNS上でトレンド入りした炎上事案において、発災後24時間以内に投稿された「特定画像」のうち、実際に当事者本人と確認されたケースはわずか4.8%に過ぎません。残りの95%以上は、過去の無関係な事件の画像、同姓同名の別人のSNSアカウントから無断転載された写真、あるいはクリック報酬やアカウント誘導を狙ったフィッシング詐欺でした。
「本人のアカウントから削除されたプライベート画像が掲示板に流出した」という筋書きは、閲覧者の野次馬根性を刺激する常套手段です。しかし、裏付けのないSNS特定情報を安易に信じ込み、自分自身がリポスト(拡散)してしまうと、知らぬ間にデマの加担者となり、深刻な法的トラブルへ直結する危険性が潜んでいます。