一般的な妊婦健診の枠組みを超えて、胎児の異常を詳細に調べたいと考える夫婦の間で選択肢となっているのが、胎児ドック精密エコー評判の広まりです。臨床遺伝専門医や超音波専門医が在籍する専門クリニックでは、高性能なハイエンド超音波機器を用い、30分から1時間かけて胎児の全身をくまなく走査します。
実際に専門施設で精密超音波を受診した女性たちの手記や取材証言を紐解くと、そこには安心感と同時に、激しい葛藤の軌跡が見て取れます。
都内の胎児クリニックを受診した30代女性は、当時の心境を手記にこう綴っています。
「通常の健診では『順調ですね』のひと言で終わるのがどうしても不安で、自費で4万円を支払い初期胎児ドックを受けました。頭の輪郭、心臓の血流、静脈管の逆流がないかまで画面を見せながら丁寧に説明され、その場でリスク確率を計算してもらえたことで、暗闇から抜け出せた感覚がありました」
一方で、精密スクリーニングが予期せぬ精神的負荷をもたらす側面も無視できません。SNSや匿名掲示板には、次のような当事者の声が数多く投稿されています。
「『NTが3.2mmあります。ここでは確定できないのでNIPTか羊水検査を考えますか?』と告げられた瞬間、頭が真っ白になった。確定でもないのに、家に帰ってから毎日健常児のエコー写真と我が子のエコー画像を見比べ、寝る間も惜しんでネット検索を繰り返す地獄のような日々が始まった」
胎児ドックは高い検出精度を誇る反面、「グレーゾーンの所見」を突きつけられる確率も高まります。白黒がつかない確率の数字を提示されたとき、親側がそれに耐えうる心理的準備を持てているかが厳しく問われる現場の実態が浮かび上がります。