実態をさらに深掘りすると、男性コミュニティにおける「身長サバ読みの真相」が見えてくる。取材班がSNSや質問投稿サイト、掲示板の過去ログを徹底的に分析したところ、男性たちの間で驚くほど共通した「自己申告の加算ルール」が常態化していることが判明した。
ある大手IT企業に勤める20代男性は、匿名の取材に対して次のように打ち明けている。
「学生時代の健康診断では168.4cmでした。でも合コンやプロフィールシートには必ず『170cm』と書いています。靴を履けば172cmくらいになるし、朝起きた直後なら169cm台はあるはずだから嘘ではない、と自分に言い聞かせていました。周りの男友達も173cmのやつは『175cm』、178cmのやつは『180cm』と言っています。正直、1〜2cm盛らないと損をするような空気感があるんです」
こうした自己申告のインフレは、「靴底理論(スニーカーのソールの厚み)」「朝の椎間板の伸び」「四捨五入の拡大解釈」といった詭弁によって正当化される。なんJにおける男性の身長とネットの反応を見ても、「自称172cm」と書き込むユーザーに対し、「どうせ健康診断では169cm台のチビやろ」「靴履いてそれか?」といったツッコミが即座に入るのが通例だ。住民たち自身も、ネットの書き込みが虚飾に塗れていることを薄々察知しながら、プロレスのような騙し合いを楽しんでいる側面がある。