現在では主要な命名ランキングで毎年上位を争う「凪」ですが、法的に子どもの名前に使用できるようになった歴史は意外にも浅いものです。
法務省の戸籍法施行規則が改正され、「凪」が人名用漢字として正式に追加されたのは1990年(平成2年)4月のことでした。それ以前は、出生届にこの文字を記載しても受理されず、名付けに使うことは叶いませんでした。解禁以降、緩やかに認知を広げていましたが、2010年代後半から2020年代にかけて爆発的な広がりを見せることになります。
大手育児関連企業や明治安田生命が発表する名前調査データによると、2020年代に入ってから「凪(単文字表記)」は男女双方のランキングで急浮上。男の子の名前ランキングでトップ10、女の子でも上位30位以内を維持し続けるという、極めて稀有な「中立的・ジェンダーレスな人気漢字」の地位を築き上げました。