平成25年(2013年)とは、日本社会にとってどのような時代だったのでしょうか。当時の記録を振り返ると、経済の再生ムードと国際的な祝祭ムードが交差し、メディア空間が大きな熱気に包まれた転換点でした。
社会を揺るがした2013年の重大ニュースとして筆頭に挙げられるのが、6月の「富士山」世界文化遺産登録です。三保松原を含む構成資産が認められ、日本中が歓喜に沸きました。さらに9月には、ブエノスアイレスで開催されたIOC総会にて、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定しました。
スポーツ界では、東北楽天ゴールデンイーグルスが球団創設9年目で初の日本一を達成。エースの田中将大投手がレギュラーシーズン24連勝無敗という歴史的偉業を成し遂げ、東日本大震災からの復興に挑む東北地方へ勇気を与えました。政経分野では第2次安倍内閣による「アベノミクス」が本格的に打ち出され、デフレ脱却への期待から市場が大きく動いた時期でもあります。
カルチャーシーンにおいても、2013年は極めて異例の豊作年でした。ユーキャン新語・流行語大賞では、選考委員が「1つに絞り込めない」として史上初となる4語同時の年間大賞が選出されました。
- 「今でしょ!」(林修氏):東進ハイスクールのCMから爆発的なブームへ発展。
- 「お・も・て・な・し」(滝川クリステル氏):東京五輪招致プレゼンテーションでの端正なスピーチが世界で話題に。
- 「じぇじぇじぇ」(能年玲奈氏、宮藤官九郎氏):NHK連続テレビ小説『あまちゃん』が社会現象となり、東北の魅力を再発信。
- 「倍返し」(堺雅人氏、TBS『半沢直樹』チーム):最終回で驚異の世帯視聴率42.2%(関東地区)を記録した痛快ドラマの名台詞。
エンターテインメント界ではスタジオジブリの宮崎駿監督が映画『風立ちぬ』を公開し、長編映画製作からの引退を発表(のちに撤回)するなど、記憶に残るトピックが立て続けに起きた年でした。