【君の名は。】口噛み酒はなぜ唾液でできる?科学の真相と現代の違法性を解説の詳細について、最新情報を基に徹底解説します。
「口噛み酒は一体どのような味がするのか」という疑問に対し、日本の醸造学の権威であった故・坂口謹一郎博士(東京大学名誉教授)の文献や、過去に再現実験を行った研究者の記録が貴重な手がかりを残しています。
仕上がった口噛み酒は、透明な液体ではなく白濁したどぶろく状の液体になります。その味わいは、すっきりとした甘酒というよりも、乳酸菌由来の強い酸味を帯びたヨーグルトや韓国のマッコリに近い風味であったと報告されています。純粋培養された酵母のみを使う現代の製法とは異なり、野生の乳酸菌や各種雑菌も同時に繁殖するため、独特の酸味と野性味あふれる香気が混ざり合うのが特徴です。
アルコール度数については、温度管理や使用する酵母の強さによって大きく変動するものの、一般的には3%〜10%程度に落ち着きます。発酵条件が極めて良好であれば12%前後に達することもありますが、大半は現在のビールや低アルコール酎ハイと同等か、それよりやや低い度数で発酵が止まります。
以下の表は、口噛み酒と現代の代表的な米由来の酒類・飲料を科学的・官能的視点から比較したデータです。
項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価口噛み酒(推計値)度数:3%〜10%前後
糖化源:唾液アミラーゼ
酵母:空気中の野生酵母酸味が強く微炭酸、乳酸飲料に近い濁り酒品質のブレが極めて激しく、雑菌管理が不可能なため酸敗(お酢化)のリスクが高い。現代の清酒(日本酒)度数:15%〜16%前後
糖化源:黄麹菌
酵母:きょうかい酵母等澄明、洗練された芳醇な吟醸香とキレ徹底した高度な温度管理とバイオ技術の結晶。世界で最もアルコール収率が高い醸造法。伝統的などぶろく度数:10%〜14%前後
糖化源:米麹
酵母:清酒酵母・蔵付き酵母濃厚な米の旨味と甘み、自然な酸味口噛み酒のテクスチャーに最も近いが、麹を使用しているため衛生的で香味が安定している。米麹甘酒度数:0.00%(完全ノンアルコール)
糖化源:米麹
酵母:発酵させないブドウ糖の直接的な甘味、栄養豊富アルコール発酵の段階を踏まないため、唾液による「糖化直後の状態」の甘さに極めて近い。