日常会話や経済ニュースで頻繁に使われる「ドル箱」という言葉は、もともと鉱山から良質な鉱石が大量に採掘される場所や、大入り満員で興行収入が跳ね上がる劇場・演劇界の隠語に由来します。第二次世界大戦後、基軸通貨として圧倒的な価値を持っていた米ドルにちなみ、「大金・莫大な富を生み出す源泉」を指す表現として定着しました。
交通・インフラ業界におけるドル箱路線とは、単に乗客数が多いだけでなく、「輸送密度(1日1kmあたりの平均通過人員)」が極めて高く、「営業係数(100円の収入を得るために必要な費用)」が大幅に100を下回る黒字路線を指します。鉄道事業においては、莫大な初期投資や固定資産の維持費を差し引いてもなお、巨額の営業利益を安定して生み出し続ける路線の代名詞です。