悪魔の実のパワーバランスを語る上で欠かせないのが、3大系統それぞれの頂点に位置するチート能力の比較です。かつて序盤から中盤にかけて最強の名を欲しいままにしたのが自然(ロギア)系でした。肉体を元素そのものへと変化させ、物理攻撃を無効化する特性はまさに反則級であり、空島編で登場したエネルの「ゴロゴロの実」は雷という圧倒的な出力と広範囲殲滅力から、作者自身に「青海なら5億ベリー以上」と言わしめたほどの無敵感を誇りました。
しかし、物語が新世界編へと進み、武装色の覇気による実体への干渉が標準化されたことで、ロギア一強の時代は転換期を迎えます。そこで台頭したのが動物(ゾオン)系幻獣種です。通常の動物系が持つ強靭なフィジカルと驚異的な回復力に加え、伝説上の生物固有の特殊能力を併せ持つハイブリッド仕様は、カイドウの「ウオウオの実 モデル“青龍”」やマルコの「トリトリの実 モデル“不死鳥(フェニックス)”」に見られる通り、近接戦闘において極めて理不尽な耐久戦力を生み出しました。
一方、多様性に富む超人(パラミシア)系は、使い手の創意工夫や覚醒によって化ける系統です。空間そのものを操るローの「オペオペの実」や、触れた対象を完全封殺するシュガーの「ホビホビの実」のように、概念的なルール干渉を行う能力は、単純な破壊力では測れない凶悪さを秘めています。