ネット上の旅行情報やSNSの口コミには、古い情報や実態と乖離した思い込みが散見されます。現地を徹底調査した結果判明した、旅行者が直面しがちな「3つの盲点」を明らかにします。
第一の誤解は、「金浦空港からのリムジンバスはいつでも手軽に乗れる」という認識です。コロナ禍を経てソウル市内の空港リムジンバスは再編が進みました。明洞方面へ直行する主要路線である「6021番バス」は運行しているものの、仁川空港発着のバス路線と比べて運行本数が1時間に1〜2本程度と非常に限られています。タイミングが悪いと停留所で40分近く待たされることになり、結果として地下鉄を利用した方がはるかに早く到着したというケースが頻発しています。バスを選択する場合は、乗り場に着いてから発車標を即座に確認する柔軟性が求められます。
第二の盲点は、「スーツケース移動時の階段地獄」です。ソウルの地下鉄駅はバリアフリー化が急速に進展しているものの、古い設計の駅が多い地下鉄4号線明洞駅構内には、依然としてエスカレーターが設置されていない出入口が存在します。特に明洞駅の主要出口(6番・7番出口付近)は階段のみの箇所があり、20kgを超える大型スーツケースを抱えて一段ずつ登るのは強烈な負担です。明洞駅構内では、改札階から地上へ直通するエレベーター(1番出口側および7番出口付近のエレベーター)の場所をあらかじめ把握しておくことが鉄則となります。
第三の盲点は、「深夜到着時の移動手段」です。羽田空港からの最終便などで金浦空港に22時30分以降に到着した場合、入国審査や預け荷物の受け取りを終えると時刻は23時20分を回ります。金浦空港発のA'REXソウル駅行き最終列車は24時すぎまで運行していますが、ソウル駅で接続する地下鉄4号線の終電は平日24時30分頃、土日祝日は23時30分頃に繰り上がります。つまり、ソウル駅までは行けても、そこから明洞駅への地下鉄が終了しているリスクがあるのです。
深夜便で到着した場合は、無理に電車を乗り継ごうとせず、最初からタクシーを利用するのが最も安全です。タクシーを利用する際、空港出口で声をかけてくる無許可の白タクは絶対に相手にしてはいけません。公式のタクシー乗り場から一般タクシーに乗るか、日本にいる間に「Uber(韓国国内ではUTと連携)」または「Kakao T(カカオタクシー)」をインストールし、配車アプリ経由で呼ぶのが確実です。アプリを利用すれば目的地がドライバーに自動伝達され、決済も登録カードで完了するため、不当な遠回りやぼったくりの被害を根本から遮断できます。