農業環境工学および害虫防除の観点から導き出される最新の結論は、「外見による駆除の完全撤廃と、生態系誘導型アプローチへの転換」です。現代の家庭菜園管理において、農薬による完全滅菌を目指す時代は終わりを告げました。
残すべき人(益虫を活用すべき条件)
- 無農薬、有機栽培、減農薬で安心安全な野菜やハーブを育てたい人
- バラや観葉植物のアブラムシ被害に毎年悩まされている人
- 子どもの情操教育や自然観察の機会を庭先で作りたい家庭
この条件に該当する場合、庭で見つかった黒とオレンジの幼虫は「無料の優秀な庭師」です。彼らを定着させるため、アブラムシが好むソルゴー(牧草)や麦類を菜園の境界に植える「バンカープランツ(天敵温存植物)」技術を導入すると、テントウムシの幼虫が常駐する強固な防衛ラインが構築できます。
駆除・対策に踏み切るべき人の判断基準
- 白〜淡黄色で鋭い枝分かれトゲを持つ幼虫が、ナス科の葉裏に群生している場合
- 葉が不規則な線状や格子状に削られ、茶色く枯れ始めている形跡がある場合
- 成虫の背中の斑点が28個あり、艶がなく微毛で覆われている場合
この基準に合致した場合は、テントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)による食害が進行しています。放っておくと収穫量が激減するため、幼虫・成虫を問わず割り箸などで捕殺するか、ナス科に適用のある有機JAS適合農薬(BT剤や気門封鎖型スプレー)を用いて速やかに対処してください。