一見複雑に見えるカバディのシステムですが、骨格となる枠組みは非常にシンプルで合理的です。試合は各チーム7人(ベンチを含め登録は最大12人前後)で争われ、男子の場合横13メートル×縦10メートル(女子は12メートル×8メートル)の専用マットやコートで行われます。バスケットボールコートの半分程度の限られたスペースで、前進と後退の激しい攻防が展開されます。
試合の核となるのが、攻撃側の選手である「レイダー(侵入者)」と、守備側の選手たち「アンティ(捕獲者)」の駆け引きです。レイダーは敵陣へ単身乗り込み、30秒の制限時間内にアンティの誰かにタッチして自陣へ戻ることを目指します。タッチされたアンティ、あるいはレイダーをコート外へ押し出すか完全に倒して拘束したアンティ陣営にポイントが入り、相手選手を一時的にアウト(退場)へと追い込むことができます。コート上に味方がいなくなると「ローナ(全滅)」となり、相手に追加2点が与えられるなど、目まぐるしく形勢が逆転するスリリングなルール設計が特徴です。