特撮ヒーローとしての認知を一気に本格派俳優へと昇華させた契機が、大ヒットシリーズ『必殺仕事人V・激闘編』への出演だ。鍛冶屋の政(花屋の政)役として魅せた冷徹さと情熱の二面性は、従来の時代劇ファンのみならず若い女性層をも巻き込み、社会現象的な人気を博した。
着物の着こなし、立ち回り、目線の配り方に至るまで、彼が体現した美学は日本のテレビドラマ業界における時代劇のスタンダードを一段引き上げた。影を背負いながら悪を討つ孤高のヒーロー像は、今なお時代劇史に燦然と輝くマスターピースとして語り継がれている。