インターネット上やSNSでは、「糖質を完全にゼロにすれば即座に治る」といった極端な言説が散見されます。しかし、専門医療の立場から見ると、自己判断による極端な炭水化物断ちには大きな落とし穴が存在します。
主食を完全に抜いてしまうと、エネルギー不足を補うために体内の筋肉が分解され、基礎代謝が急激に低下します。特に中高年以降では筋肉量が減少するサルコペニアを誘発し、将来的な寝たきりリスクを高めてしまいます。また、脂っこい肉類ばかりを無制限に食べるような偏った糖質制限は、悪玉(LDL)コレステロールを急増させ、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患を引き起こす要因となります。
炭水化物は「断つ」のではなく、「良質な複合炭水化物(玄米、もち麦、オートミール、全粒粉)に適正量を置き換える」ことが、持続可能な血糖値を下げる食事メニューの本質です。
どうしても仕事が多忙で毎食の計量や調理ができない日には、無理をせず糖尿病食事宅配弁当おすすめサービス(管理栄養士がカロリーと塩分を厳密に計算した冷凍弁当など)をストックしておくのが現実的です。「疲れた日は冷凍の調整食に頼る」というエスケープルートを用意しておくことこそが、自炊疲れによる食事療法の挫折を防ぐ最大の防壁となります。