「血液型によって性格や適性が決まるのか」という疑問に対し、現代科学が下した結論は明確です。性格判断の最新研究において、血液型とパーソナリティの関連性を示す統計的証拠は一切認められていません。
代表的な検証例として知られるのが、九州大学の研究グループ(縄田健悟准教授ら)が実施した日米1万人以上を対象とする大規模データ解析です。生活満足度や価値観、性格特性など数十項目に及ぶ指標とABO式血液型を統計学的に照合した結果、血液型による有意な差異は見出されず、その影響力は実質的にゼロであると報告されました。
生物学的観点からも、ABO式血液型は赤血球の表面に存在する「糖鎖」の抗原構造の違いに過ぎません。脳内で情動や行動傾向を制御するセロトニンやドーパミンといった神経伝達物質の受容体構造、あるいはパーソナリティ形成に関わる遺伝子群と、赤血球の糖鎖構造との間に直接的な結合メカニズムは確認されていないのが現状です。学術的な科学的根拠と信憑性を厳格に評価するならば、血液型性格診断は心理テストではなく、文化的エンターテインメントの範疇に属します。