モジャインザハウス閉店理由の真相と現在|名物ワッフルチキンを追う

モジャインザハウス閉店理由の真相と現在|名物ワッフルチキンを追う

モジャインザハウス閉店理由の真相と現在|名物ワッフルチキンを追うに関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。

渋谷美竹通り沿い、宮下公園のほど近くに位置するビルの2階で営業していたMOJA in the HOUSE。2014年のオープン以来、感度の高い若者やクリエイター、外国人観光客で賑わっていたこの大型ダイナーが営業を終えたのは、2021年11月30日のことでした。公式SNSを通じて営業終了のアナウンスが流れた際、タイムラインには突然の別れを惜しむ声が溢れかえりました。

表向きには「定期建物賃貸借契約の満了に伴う営業終了」と説明されましたが、取材と業界動向の精査を進めると、複合的な構造変化が浮き彫りになります。最大の契機となったのは、2020年から本格化したパンデミックによる渋谷エリアの急激な夜間人流の蒸発でした。124席という圧倒的な大箱キャパシティを誇り、昼夜を問わずアルコールやパーティー需要を取り込むことで高い収益性を維持していたビジネスモデルが、度重なる時短要請や外出自粛によって直接的な打撃を受けたのです。

さらに、運営母体であるカフェ・カンパニー株式会社の経営戦略の転換も見逃せません。「WIRED CAFE」をはじめとする先駆的なカフェ文化を創出してきた同社は、2020年代に入り「コミュニティ創造」や「食を通じたウェルビーイング」「サステナビリティ」へと舵を切りました。ハイカロリーなジャンクフードを豪快に楽しむアメリカンソウルフードというコンセプトは、ブランド初期の勢いを牽引したものの、時代の価値観の変遷と固定費リスクの観点から、契約満了のタイミングで事業の選択と集中が行われたのが実情です。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。