パンを最高の状態でキープする秘訣は「いかに早く凍らせ、いかに外気を遮断するか」にある。そこで料理家やベーカリー関係者が絶賛するのが、アルミホイルラップ保存法を軸とした食パン冷凍保存テクニックだ。
プラスチック製ラップは手軽だが、実は熱伝導率が低く、緩やかにしか温度が下がらない。凍結までに時間がかかると、パン内部の水分子が凝集して大きな氷の結晶を作り、生地のグルテンネットワークを破壊してしまう。これが解凍時の「パサつき」や「トースト後のスカスカ感」の正体である。対してアルミニウムの熱伝導率はプラスチックの数千倍に達する。アルミホイルで密着包装することで、家庭用冷凍庫でも「急速冷凍」に近い環境を作り出すことが可能になる。
【プロ直伝!失敗しない冷凍手順】
- 1枚ずつ個別に包む:1斤丸ごとや複数枚を重ねて冷凍すると、冷気が均等に行き渡らず、使う際の剥離時に生地がちぎれてしまう。必ず1食分ずつスライスして分ける。
- 空気を抜きながら密着:乾燥と酸化を防ぐため、ラップでぴったりと包んだ上からアルミホイルで隙間なく包み込む。あるいは厚手のアルミホイルで直接隙間なく包む。
- ジッパー付き密閉保存袋へ:アルミで包んだパンをジッパー付き保存袋に入れ、ストロー等で空気をしっかり吸い出して平らに置く。これで庫内の冷凍焼けや匂い移りを100%遮断できる。
焼く際は、冷凍パン自然解凍トースターの使い分けが鍵となる。厚切り食パン(4枚切り・5枚切り)の場合は、凍ったままトースターに入れると表面だけが焦げて中心が冷たいままになるトラブルが起きやすい。常温で15分〜20分ほど置いて指で押して弾力が戻る程度まで自然解凍してからトーストするか、あらかじめ温めておいたトースターでアルミホイルを軽くかぶせて焼き上げ、最後にホイルを外して1分焼き色をつけるのが黄金律だ。薄切り(6枚切り・8枚切り)であれば、予熱したトースターへ凍ったまま投入して一気に高温短時間で焼き上げれば、内部の水分を閉じ込めたまま外サクサク・中フワフワに仕上がる。