入院を伴う親知らずの抜歯手術は、一般的なスケジュールとして入院期間が「2泊3日」もしくは「1泊2日」に設定されるケースが主流です。手術前日に入院して各種血液検査や麻酔科医からのインフォームドコンセントを受け、2日目に手術、3日目の朝に術後経過を確認して退院するという流れが標準的です。
手術当日の朝は絶飲絶食となり、点滴ルートを確保した状態で自室から手術室へと歩いて向かいます。手術台に横たわり、心電図や血圧計を装着された後、酸素マスクから吸入麻酔が投与され、点滴から静脈麻酔薬が注入されます。「深呼吸をしてください」という麻酔科医の声を聞き、2〜3回呼吸を繰り返した瞬間、急速に意識が消失します。意識が完全に途切れている間に気管挿管が行われ、熟練の口腔外科医チームによって4本の抜歯および歯肉の縫合が迅速に進められます。
患者が目を覚ますのは、手術がすべて終了し、手術室のリカバリールームまたは病棟のベッドへ移動した直後です。「〇〇さん、終わりましたよ」という呼びかけで覚醒しますが、その瞬間はまだ麻酔が残っており、猛烈な眠気と喉の渇き、そして気管挿管の影響による喉の痛みを自覚することが一般的です。手術室にいた時間は約1時間半から2時間程度ですが、体感としては「目を閉じて次の瞬間にすべて終わっていた」という感覚に包まれます。