大手レビューサイト「食べログ」における数十件の熱烈なレビューや、トリップアドバイザーの評価(那覇市2,676件中181位)を精査すると、賞賛のコメントには共通する特徴が見受けられます。それは、「これまでのちんすこうの概念が根底から覆された」という驚きの声です。
本家のちんすこうを口に含んだ瞬間、多くの人が感じるのは、油脂の嫌味な重さがまったくない点です。厳選された純度の高いラードが小麦粉の粒子を包み込み、噛むほどに芳醇な香ばしさと優しい甘みが広がります。現代の大量生産品に見られるサクサクとしたスナック菓子のような軽さではなく、しっとりとした重厚感と、口の中でほろりと崩れる絶妙な粒子感が同居しています。
さらに見逃せないのが、ちんすこうと並ぶもう一つの傑作、琉球伝統菓子 花ぼうるの存在です。花ぼうるは、南蛮菓子を起源としながら琉球の宮廷文化の中で独自の進化を遂げた焼き菓子です。熟練の職人がヘラや包丁を駆使し、薄い生地に無数の切り込みを入れて花や吉祥文様をかたどります。その幾何学的で優美な造形は、食べるのが惜しまれるほど高い芸術性を誇ります。大量生産が物理的に不可能なこの銘菓こそ、本家新垣菓子店の矜持を象徴する逸品です。