船旅の快適性を左右する最大の要因が客室選びです。ネット上のクチコミ掲示板やSNSで白熱する新日本海フェリーツーリスト個室比較の議論を紐解くと、旅慣れた利用者の間では明確な棲み分けが存在していることが浮き彫りになります。
一般的な2段ベッドが並ぶ「ツーリストA」は最も安価ですが、荷物の整理スペースが限られ、他人のいびきや荷物の開閉音が気になりやすいという側面があります。これに対し、新日本海フェリー個室評判のなかでも圧倒的支持を集めているのが「ツーリストS」です。仕切り壁とロールカーテンまたはスライドドア(船型による)で区切られた半個室空間に、シングルベッド、液晶テレビ、専用デスク、コンセントが配置されており、「カプセルホテルの進化系」として一人の時間を静かに確保できます。「ステートAのツインを1名利用して貸切料金を払うくらいなら、ツーリストSが最も費用対効果が高い」というソロ旅行者の証言は、まさに的を射た分析です。
一方、同航路を往復する2隻の姉妹船における新日本海フェリーあかしあはまなす違いについても知っておくべきポイントがあります。両船は三菱重工業長崎造船所で2004年に建造された双子船であり、全長224.7m、総トン数16,810トン、推進方式(ハイブリッドCRPポッド推進)にいたる基本諸元は同一です。しかし、船内インテリアのカラースキームや内装の微細な意匠、改装履歴による設備配置には若干の違いがあります。「あかしあ」は赤・暖色系を基調とした華やかな落ち着きがあり、「はまなす」は青・寒色系をアクセントにした爽快なモダンデザインが特徴です。基本的な客室仕様や居住性、航海性能には実質的な優劣はなく、どちらの船に当たっても同等の高水準な滞在が約束されています。