Q1:心筋梗塞の前兆として現れる痛みは、チクチクした針で刺すような痛みですか?
A1:一般的に心筋梗塞の痛みは、指で1点を指せるような「チクチク」「ピリッ」とした鋭い痛みではありません。手のひら全体で胸を押さえたくなるような「重い石で押しつぶされる感覚」「万力でギリギリと締め付けられる圧迫感」として自覚されるケースが圧倒的多数を占めます。痛む部位が漠然として広範囲であることが特徴です。
Q2:症状が数分で治まった場合でも、病院を受診すべきでしょうか?
A2:必ず速やかに循環器内科を受診してください。数分で痛みが引くのは「狭心症」の発作である可能性が高く、心筋梗塞への移行期(切迫心筋梗塞)にあるサインです。放置すると数日以内に血栓が冠動脈を完全に閉塞させ、本格的な急性心筋梗塞へと進展する危険が極めて高いため、症状が消失した段階での精密検査が命を守ります。
Q3:心筋梗塞を疑った場合、市販のアスピリンや頭痛薬を飲んで様子を見るのは有効ですか?
A3:自己判断での服薬は絶対に避けてください。心筋梗塞と類似した激痛を起こす病態に「急性大動脈解離」があり、もし大動脈解離であった場合に血液をサラサラにする抗血小板薬や鎮痛薬を自己判断で服用すると、大出血を招いて致命的な結果をもたらします。何も口にせず、直ちに救急要請を行うことが最善の行動です。