誤記を修正する基本は「定規を用いた二重線」と「訂正印の押印」の組み合わせです。フリーハンドの乱雑な線ではなく、必ず定規を用いて直線を引き、誠実な意図を視認できるように整えます。 ここで多くの人が迷うのが、訂正箇所の上下左右の配置ルールです。文書の書字方向によって、追記すべき位置が明確に決まっています。
横書き書類の訂正の仕方
横書きの場合、誤字の上に定規で黒または青の二重線を引きます。そして、その真上の余白スペースに正しい文言を丁寧に記入します。スペースが狭いからといって文字の下側に書くと、改行後の行と混同して誤読を招く恐れがあるため、上段への追記が原則です。
縦書き書類の訂正の仕方
縦書きの文書では、誤記に定規で二重線を引いた後、その文字の右側に正しい文言を追記します。日本語の縦書きは右から左へと視線が流れるため、修正前の文脈から自然に正しい文字へと目が誘導されるよう、右側に配するのが標準的な筆記ルールです。 訂正印を押す位置についても、二重線の上に重ねて押すパターンと、修正した文字の近傍(横書きなら右上、縦書きなら右側余白)に押すパターンが存在します。実務上は、修正された文字自体が隠れて読めなくならないよう、二重線の中央付近か直近の余白へ鮮明に捺印するのが最も安全です。