芋がらとは、主に里芋(サトイモ)やハスイモなどの葉柄(茎のように見える部分)の皮をむき、天日などでカラカラに乾燥させた保存食です。地域によっては「割菜(わりな)」と呼ばれることもあります。
店頭で見かける「ずいき」と「芋がら」の違いに疑問を持つ方も多いですが、基本的には「ずいき(生)」を干したものが「芋がら(干しずいき)」です。生のずいきは初夏から秋にかけて出回る瑞々しい季節野菜であるのに対し、乾燥させた芋がらは年間を通じて常温保存ができるストック食材として親しまれてきました。
日本の食文化において芋がらの郷土料理と歴史は古く、戦国時代には武士の陣中食や兵糧としても重宝されました。縄のように編み込んで持ち運び、戦場でちぎって汁物に入れるだけで手軽に塩分と栄養を補給できる「芋がら縄」は、当時の知恵が詰まった携帯保存食の代表格です。現在でも全国各地でお盆の精進料理やお正月の祝い肴、日常の家庭料理として受け継がれています。