イソソルビド内用液はメニエール病以外にも、耳鼻科領域における複数の聴覚障害に対して処方されます。疾患ごとの位置づけと、先発薬・後発薬の違いについて整理します。
■ 低音障害型感音難聴
20代〜40代の女性に急増している「急性低音障害型感音難聴(耳が詰まる、低い音だけが聞こえにくい、ボーという耳鳴り)」は、メニエール病と同様に内リンパ水腫が主原因であるため、イソソルビドが第一選択薬(標準治療薬)として非常に高い効果を発揮します。
■ 突発性難聴
突発性難聴の主たる原因は内耳の血流障害やウイルス感染と推測されており、ステロイド薬の点滴や内服が治療の中心となります。ただし、内耳の浮腫を併発していると疑われる症例では、ステロイドや血流改善薬と併用する形でイソソルビドが補助的に処方されることがあります。
■ イソバイドとイソソルビドの違い
「イソバイド」は興和が開発した先発医薬品の製品名であり、「イソソルビド内用液70%」はそのジェネリック医薬品(後発品)です。有効成分(イソソルビド)や濃度、薬理効果は同等ですが、後発品メーカー各社によって甘味料や香料の配合比率がわずかに異なり、味のニュアンスや後味に若干の違いがあります。薬価はジェネリックの方が安価に設定されています。