真っ先に疑うべきは、やはり口腔内そのものの病変です。特に深い虫歯が神経(歯髄)の近くまで達している場合、ランニングによって心拍数が上がり血流が促進されることで、血管が拡張して神経を強く圧迫し、脈打つようなズキズキとした痛みを引き起こします。
さらに見逃せないのが歯根膜炎(しこんまくえん)です。過去に神経を抜いた歯の根の先端に膿が溜まっていたり、歯周病で歯槽骨が溶けかかっていたりすると、着地の衝撃がクッションである歯根膜を直撃します。「普段は噛んでも痛くないのに、走ると特定の奥歯が響いて痛む」というケースでは、歯の根元で慢性的な炎症が進行している可能性が極めて高いといえます。