実際のビジネス現場において、どのように文章を組み立てれば相手を不快にさせず、前向きな協力を引き出すことができるのでしょうか。社内外のシチュエーションに応じた具体的な文例を提示します。
文例1:納期の前倒しを依頼する(社外取引先宛て)
社外パートナーに対し、タイトな進行を無理を承知の上でお願いする際の標準フォーマットです。
件名:【ご相談】〇〇プロジェクト納期の調整について(株式会社〇〇・山田)
株式会社△△
制作部 佐藤様
いつも大変お世話になっております。株式会社〇〇の山田です。
先般ご快諾いただきました「新製品Webカタログ制作」の件につきまして、進捗はいかがでしょうか。
本日は、私どもの予期せぬスケジュール変更に伴い、大変勝手なお願いがございます。
当初、納品期日を【10月25日(金)】とご調整いただいておりましたが、クライアント役員会議の急遽の前倒しに伴い、なんとか【10月22日(火)17時】までに初稿を拝見することは叶いませんでしょうか。
貴社にとりましても極めてタイトな進行となり、ご無理を承知でのお願いであることは重々承知しております。
もし当該日程でのご対応が難しい場合は、第1章から第3章までの先行提出など、代替の進行につきましても柔軟にご相談させていただけますと幸いです。
急な打診となり誠に恐縮ではございますが、ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
文例2:業務完了後の感謝を伝える「ご無理を言って申し訳ありません使い方」
困難な依頼を引き受けてもらい、作業が完了した後に送る御礼メールは、今後の信頼関係を左右する重要なステップです。「ご無理を言って申し訳ありませんでした」と単に詫びるだけでなく、相手の尽力に対する具体的な感謝を織り交ぜます。
件名:【御礼】〇〇資料の緊急修正ご対応について
〇〇部 高橋部長
お疲れ様です。営業部の鈴木です。
先ほど、修正いただきました提案書データを受領いたしました。
突発的な依頼であったにもかかわらず、迅速かつ細部まで丁寧にご対応いただき、心より感謝申し上げます。
今回は私どもの準備不足により、ご無理を申し上げて誠に申し訳ございませんでした。
高橋部長のお力添えのおかげで、明日の重要プレゼンテーションに万全の体制で臨むことができます。
今後はより余裕を持ったスケジュール設計を徹底いたしますが、まずは取り急ぎ書中にて深く御礼申し上げます。
文例3:無理な依頼を受けた側のスマートな「依頼メール返信」
逆に自分が「無理を承知で」と依頼された場合、角を立てずに境界線を守りつつ対応する無理を承知で依頼メール返信の技術も欠かせません。受諾する場合でも条件を付加し、断る場合でも関係性を壊さない配慮が不可欠です。
件名:Re: 【ご相談】〇〇プロジェクト納期の調整について
株式会社〇〇
山田様
いつもお世話になっております。株式会社△△の佐藤です。
スケジュールの前倒しに関するご事情、拝見いたしました。
急な事態へのご対応、大変なご苦労とお察しいたします。
ご相談いただきました【10月22日(火)】の納品につきまして、全ページの完成データをお渡しすることは現行のリソース上叶いませんが、ご提案いただきました「主要パート(第1章〜第3章)の先行納品」であれば対応可能でございます。
この進行方針で問題ございませんでしょうか。ご意向を確認でき次第、直ちに着手いたします。
何卒よろしくお願い申し上げます。