面接の終盤に訪れる逆質問の時間を、単なる「おまけ」や「礼儀的な消化試合」と捉えているなら、その認識はただちに改める必要があります。大手就職情報会社や中途採用支援エージェントの動向調査によると、面接官の約7割以上が「逆質問の内容を最終的な合否判定の重要な加点・減点材料にしている」と証言しています。
一次面接では、社会人としての基礎マナーやコミュニケーション能力、提出書類に虚偽がないかという「マイナスを排除するスクリーニング」が主流です。それに対し、現場の最高意思決定者である部長クラスが面接官を務める二次面接では、「この人物を自部門に配属して成果が出るか」「チームの士気を高められるか」という現場目線のプラス査定へと完全にシフトします。
心理学における「親和の動機づけ」や「初頭効果・親近効果(終末効果)」が示す通り、人間は最後に交わした対話の印象を極めて強く記憶に留めます。面接全体の受け答えが無難であったとしても、逆質問で本質を突いた鋭い問題意識を示せば、「事業の未来をともに描ける有望株」として面接官の脳裏に強いインパクトを刻み込むことが可能です。逆に、自社への関心の薄さを露呈するような凡庸な質問を投げてしまえば、それまでに積み上げた好評価が一瞬で水泡に帰すことも珍しくありません。