「買い物に使えるはずなのに、街中の自動販売機や駅の券売機、コンビニのセルフレジで何度投入しても返却口に戻ってくる」というトラブルが頻発しています。この背景には、機械側の識別センサーの仕様と新500円硬貨の発行経緯が深く関わっています。
初代白銅貨は、1990年代末に起きた「韓国の500ウォン硬貨を変造した不正使用事件」を受けて偽造対策が急務となり、2000年に2代目ニッケル黄銅貨へと切り替わりました。この変造事件以降、多くの自動販売機は初代白銅貨を弾くようにセンサーがアップデートされ、現在街頭にある大半の自販機では初代白銅貨が読み取り不可となっています。
さらに近年では、2021年に導入された3代目新硬貨への対応やキャッシュレス化の進展に伴い、機械側の識別プログラムが厳格化しています。特にコンビニのフルセルフレジや最新券売機では、機械トラブルや詰まりを避けるため、極端に摩耗した2代目硬貨や古い規格の初代硬貨をエラーとして排出する設計が一般的です。「機械が受け付けない=使えないお金」ではなく、あくまで機械側のセンサー基準を満たさないことが原因です。