トラムセットの強さは?ロキソニンとの違いや副作用の実態を徹底検証

トラムセットの強さは?ロキソニンとの違いや副作用の実態を徹底検証

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トラムセットの服用中に多くの患者が犯しやすい危険な盲点が、市販薬や他科処方薬との重複です。

最も厳重な注意を要するのが、頭痛や風邪で頻繁に処方される「カロナール(アセトアミノフェン単剤)」との併用です。トラムセット自体に1錠あたり325mgのアセトアミノフェンが含まれています。仮にトラムセットを1日上限の8錠(アセトアミノフェン2,600mg)服用している状態で、さらに頭痛止めとしてカロナール500mgを2回服用した場合、総摂取量は3,600mgに達します。国内におけるアセトアミノフェンの1日安全上限は4,000mgですが、過量摂取は不可逆的な劇症肝炎や重篤な肝機能障害を誘発するリスクを跳ね上げます。内科や歯科にかかる際は、必ずお薬手帳を提示し「トラムセットを服用中である」と申告しなければなりません。

また、処方制限に関する誤解も根強く残っています。モルヒネやフェンタニルといった麻薬指定の鎮痛薬には厳格な処方日数制限が設けられていますが、トラムセット配合錠は「麻薬及び向精神薬取締法」上の麻薬に指定されていません(処方箋医薬品・劇薬扱い)。そのため、新薬発売後1年の長期処方制限が解除された現在は、制度上14日や30日といった法的な一律日数制限は課されていません。

ただし、依存形成や漫然投与を防ぐ観点から、日本疼痛学会や関連学会のガイドラインでは、定期的な除痛効果の評価(30日程度を目安にした見直し)と必要最小限の処方日数を厳しく推奨しています。漫然と90日分処方されるような薬剤ではない点は理解しておく必要があります。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。