テーピングにおいて、怪我そのものと同じくらい現場を悩ませるのが「皮膚トラブル」です。ネット上では「強固に固定するために皮膚へ直接密着させるべき」といった誤った言説も散見されますが、これは表皮剥離やかぶれを引き起こす極めて危険な行為です。
足首テーピング かぶれ対策 剥がし方の正しい知識を持たずに力任せにテープを引っぺがすと、角質層が破壊され、翌日にはテープを巻くことすらできない湿疹状態に陥ります。予防の第一原則は、前述のアンダーラップを必ず下地に敷くこと。どうしてもテープのズレを防ぐために直接肌にアンカーを貼る場合は、事前に粘着保護スプレーを吹き付けるか、皮膚保護フィルムを介することが鉄則です。
剥がす際の手順にもプロの技法が存在します。ハサミ(先端が丸くなったテーピング専用カッター)を使用する場合は、アキレス腱側やくるぶしの骨突起部を避け、内くるぶしの後方やスネの柔らかい凹み部分に刃を滑り込ませて切開します。手で剥がす際は、上から下へ一気に引っ張るのではなく、「皮膚を指で押さえながら、テープを皮膚に沿わせるように180度折り返してゆっくりめくる」ように剥がすと、皮膚への物理的負荷を最小限に抑えられます。剥がした後は速やかにぬるま湯と低刺激石鹸で粘着剤を洗い流し、保湿剤を塗布して皮膚バリアを回復させてください。