おぢばがえりへ参加する際、多くの人が体験するのが「詰所(つめしょ)」での宿泊です。天理市内には、全国各都道府県の教区や各大教会が所有する巨大な詰所ビルが数百棟立ち並んでいます。
この詰所はホテルや旅館ではなく、信者が寝食を共にする「宿舎・道場」という位置づけです。部屋は基本的に数十畳規模の大広間での雑魚寝、または家族単位での襖(ふすま)仕切り部屋となり、冷暖房は完備されているものの、プライベート空間を確保することは構造上難しくなっています。
食事は大食堂で全員一斉に配膳を受けるスタイルです。カレーライスや牛丼、朝の味噌汁と納豆など、いわゆる「学校の合宿所」に近い質素ながら栄養バランスの整った温かい家庭料理が提供されます。食器の片付けや清掃を宿泊者自らが行う「ひのきしん(無償の奉仕活動)」が組み込まれている点も大きな特徴です。
ネット上の口コミを分析すると、「見ず知らずの子ども同士が初日で大親友になり、ゲームのない昭和的な濃密な人間関係を体験できた」という高評価が目立つ一方、「プライバシーが皆無で夜間のいびきが気になった」「共同浴場の利用時間が厳格で慌ただしかった」という衛生・快適性重視派からの戸惑いの声も確認できます。