Q1:結局、今処方してもらえる中で一番「ノックアウト感」が強い睡眠薬は何ですか?
A1:主観的な入眠の鋭さ(切れ味)だけで言えば、超短時間型ベンゾジアゼピン系の「ハルシオン(トリアゾラム)」、次いでZ系の「マイスリー(ゾルピデム)」が筆頭です。ただし、即効性と引き換えに耐性・依存性・健忘のリスクが非常に高いため、現在の医療現場では初回からこれらが単独で処方されるケースは激減しています。
Q2:デエビゴを飲むと悪夢を見ると聞きましたが本当ですか?防ぐ方法はありますか?
A2:事実として、服用初期に鮮明な夢や悪夢、金縛りを経験する患者が一定数存在します。これは覚醒を抑えることでレム睡眠が急激に回復するために生じる一過性の現象です。多くは服用を2〜3週間続けるうちに脳が適応して消失します。どうしても耐えられない場合は、用量を半分に減らすか、同じオレキシン拮抗薬でも作用時間が短いクービビックへの変更を主治医に相談してください。
Q3:長年マイスリーを毎日飲んでいますが、自力で急にやめても大丈夫ですか?
A3:絶対に自己判断で一気に飲むのをやめてはいけません。急激な断薬は、反跳性不眠による激しい不眠のぶり返しや、不安、イライラ、発汗、手の震えなどの離脱症状を引き起こし、かえって依存を長期化させる原因になります。ピルカッターで錠剤を4分の1ずつ削る漸減法や、デエビゴなど非ベンゾ系への安全な置き換えについて、主治医と綿密な減薬計画を立ててください。
Q4:市販のドリエルを1ヶ月間飲み続けても問題ありませんか?
A4:絶対に推奨されません。ドリエルなどの市販睡眠改善薬(ジフェンヒドラミン)は、数日連続して使用すると脳が慣れてしまい、催眠効果が失われます。効かないからと用量を増やすと、抗コリン作用による口の渇き、便秘、排尿障害、翌日の著しい倦怠感といった副作用だけが残ります。数日試しても改善しない場合は市販薬をやめ、速やかに心療内科や睡眠外来を受診してください。