ミニトマトが赤くならない真因!青い実を真っ赤に変えるプロの完熟術

ミニトマトが赤くならない真因!青い実を真っ赤に変えるプロの完熟術

ミニトマトが赤くならない真因!青い実を真っ赤に変えるプロの完熟術の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

病気や気象条件だけが原因ではありません。栽培者自身の「過剰な愛情」が赤化を阻害している事例が、現場のトラブル相談で圧倒的多数を占めています。その代表格が水やり頻度と肥料過多による「木ボケ(つるボケ)」です。木ボケとは、植物が葉や茎を伸ばす「栄養成長」ばかりを優先し、実を太らせて子孫を残す「生殖成長」を放棄してしまう生理現象を指します。

実がついたのを見て「栄養をつけてもっと大きくしよう」と油かすや化成肥料を毎週のように追肥すると、土壌内の窒素濃度が急上昇します。窒素過多に陥ったトマト株は、葉が異常に濃い緑色に変色し、葉先が内側へ異様に巻き込み、茎が親指ほどの太さに肥大化します。こうなると、光合成で作られた同化養分はすべて新芽や太い茎の伸長に奪われ、すでにぶら下がっている果実への養分転流が完全に遮断されます。結果として、青い実は成熟に必要なシグナルを受け取れず、緑色のまま成長を止めてしまいます。

さらにプランター栽培の注意点として、毎朝欠かさずたっぷりと水を与え続ける過保護な管理も危険です。トマトの原産地は南米アンデス高地の乾燥地帯。土壌の水分が常に過剰な状態にあると、根は酸素不足に喘ぎ、養分を吸収・転流する活力を失います。土の表面が白く乾き、葉の先端がわずかに下を向く程度の「適度な水ストレス」を与えた方が、植物は子孫を残そうと果実の登熟を急ぎ、糖度とリコピンの蓄積を加速させます。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。