メッセージを送信しようとした瞬間に「MMS機能を有効にする必要があります」と警告ダイアログが表示される現象は、端末の故障でも通信障害でもありません。このエラーが表示されるメカニズムは、メッセージアプリが「相手先が電話番号ではなくメールアドレスである」または「文字数超過・画像添付によりSMSでは送れない」と判定したにもかかわらず、端末内でMMS送信の経路が確立されていないために発生します。
現場の取材でも極めて多いのが、連絡先(アドレス帳)に登録されている相手を宛先に選んだ際、無意識に相手の「携帯電話番号」ではなく「メールアドレス(キャリアメールやGmailなど)」を選択してしまっているケースです。iPhoneの標準メッセージアプリは、宛先が電話番号であればSMS、メールアドレスであればMMS(またはiMessage)で送ろうと試みます。しかし、端末側でMMSの初期設定が行われていない場合、OSは送信処理を完了できず、警告を出して処理を中断する設計になっています。
また、ドコモ回線の契約者や、MMSプロトコルをサポートしていない格安SIM(MVNO)を利用している場合、後述するようにそもそも回線側でMMSが利用できません。非対応のSIMカードを挿している状態で、設定アプリ内の「件名欄を表示」をオンにして件名を入力したり、長文や写真・動画をメッセージアプリから非iPhoneユーザー宛てに送ろうとすると、端末は「SMSではなくMMSで送るべきデータ」と解釈し、存在しないMMS機能を呼び出そうとしてこの警告をトリガーします。
即座にこの警告を回避するための現場対処法は極めて明快です。まずは宛先がメールアドレスではなく正しい「090/080/070から始まる携帯電話番号」になっているかを確認してください。写真や書類データを送りたい場合は、メッセージアプリではなく、標準の「メール」アプリやGmail、あるいは日常的に利用しているチャットアプリへと送信手段を切り替えることで、わずか数秒でトラブルを回避できます。